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さて、なぜ前回のタイトルがMOMO色トリックなのか。

すみません、ただの今はまってる曲です。そしてTwitterのbioのとこに載せてるえげつない文章は歌詞だし、その辺にMOMO色トリックとも書いてあると思う。もしかしたらしょっちゅう気分で変えてるからもう変わってるかも。

bio変えよ~~と思った時別に戸川純ちゃんの好き好き大好きでも良かったんですけど、どこの歌詞を入れようか迷ったもので…愛してるって言わなきゃ殺すが一番インパクトあるけど一番すきな歌詞ではなかったので…ぜひ一度聞いて欲しい曲ですね…何もかもが最高です、イントロの不穏さもリズムの入れ方も声も歌い方も…

話がそれました。MOMO色トリックです。

とりあえず聞いてほしいんですけど、歌詞の割にはずいぶんポップというかコミカルな感じです。でも歌詞がシビアというか刺しにきます。

とりあえず歌詞でも載せときましょう。

 

めくらめっぽう ピストルの音 血が流れてる ピンクにチェンジ

見た目にとっても うつくしいから お嬢さんでもふりむくぜ HEY!

怒り狂って 激怒にふるえて 眼が血走ってる ピンクにチェンジ

見た目にとっても めずらしいから アートマニアにうけるぜ HEY!

(ピンクは血の色 ピンクは血の色) そこから始めてみようじゃないか

(ピンクは血の色 ピンクは血の色) そこから始めてみようじゃないか

戦争映画の ものものしいやつ 血の色みんな ピンクにチェンジ

見た目にとっても カワイらしいから アホのリノでも見にくるぜ HEY!

世界がとっても キレイキレイに 街中にピンクがあふれだしたら

その分どこかで血が流れてるさ ユージさんにはわかるまい HEY!

(ピンクは血の色 ピンクは血の色) そこから始めてみようじゃないか

(ピンクは血の色 ピンクは血の色) そこから始めてみようじゃないか

 

なげえ~~~ただでさえべらべら喋るのに歌詞載せるとめっちゃ長いね…あと歌詞見て思ったけど、実際の曲の印象とだいぶ違うから曲聞いてくれ~~歌詞が物騒だけどめっちゃ楽しそうに歌ってるから…ノッリノリだから…めちゃくちゃノレるよ…わたしよく楽しくなって口ずさんじゃう…

サイトとか漁って得た解釈としては、メディアが血の色をピンクで表現して誤魔化してるけど、本質から目をそらすなよ、臭い物に蓋をしたらそれでいいと思ってんのかっていうのと

メディアによって血の色が綺麗なピンクに目くらましされてるから、そのピンクは本当は血の色なんだぞと、そこに気付くことから始めてみようじゃないか

っていう解釈がすきですね。

あとは初期P-MODELはレコードもシャツもピンク、キーボードにギターも黄色に塗っちゃって、MANDRAKE時代のプログレらしい音は捨てて、長髪もやめて、流行ものっぽい「お膳立て」で一応売れてたわけで。(MANDRAKE時代じゃ、初ライブが立教大の学園祭で、ボーカルパート入る直前にステージにごみ箱投げ入れられて中止とかあったらしいし…前衛的すぎて受け入れられなかったんだろうな…)

そういう意味では「色付けを変えるだけで皆が注目する、そこから話を始めよう」ではあるけど「アホのリノでも見に来る」とか「ユージさんには分かるまい」とかそういうお膳立てを目当てに集まってきているだろう人達を笑っている感じなのかな、とも思ったり。まぁほぼ受け売りみたいなもんなんですけど。

あとはMANDRAKE時代の楽器は紫とか金とかの重々しい色で塗られていたんだけど、P-MODELに移行する時に全部黄色とかピンクのポップな色に塗り直したんですよ。そんでP-MODELが結成直後から売れ出したことに対して師匠が「楽器をピンクに塗っただけでこのザマかと」と言ってるのもあって、そういうことなのかな、と。

 

まぁ解釈はこんなもんで。んでほんとに言いたかったことはここからで。

なぜ前回のタイトルがMOMO色トリックなのか。

はまってるから、もそうなんだけど、わざわざbioに書いた意味。

お気に入りだからというのもあるんだけれど、

「物事の本質から目をそらさない」

そういう戒めも込めてこれにしているところがあります。

初期のP-MODELが作る曲はずいぶんと皮肉や風刺が多い。現代への批判、煽りなんかを毒気の強いメロディや歌い方で表現する。ずいぶんとコミカルな風に感じるけども、よく考えれば毒が仕込んである、そこが良い。(いつか書くかもしれないけどナ・カ・ヨ・シとかもそういう感じですき)自分自身そういうものが実はすきだったりするので、とても惹かれるのかなぁなんて思います。

あとね、ピンクは血の色なんですよ。こいつ何言ってんだ?と思われるかもしれませんが、その昔自分の中で随分衝撃的なことが起こったことがありまして。小学生の頃ある事故で頭をちょっと切っちゃったんですよ、ホッチキスで2、3針縫うぐらいの。別にそんな大げさな事故でもなく、水筒ぶん投げられてそれが頭に当たっちゃって出血しただけ。んで、その衝撃的なことっていうのが頭から出血したことではなくて、ぽたぱたと垂れた血がピンク色だったこと。未だによく覚えていて、ガンっと頭に水筒を投げつけられた衝撃に、驚きと痛みを覚えてうつむくと、床に落ちていたバレエのストレッチの本の表紙にぽたっと一滴薄いピンク色の液体が落ちていて。何が起こったのかわからないのと、なぜピンク色の液体が?という疑問のすぐ後に、強い痛みが襲ってきて思わず叫んだけども声が出ない。頭に手をやるとなんだか濡れる。ぽたぽたと本の上にピンク色が落ちていく。そこでやっと自分の頭部から出血しているのだと理解する。驚きのあまり声帯が引き攣って、意味を持たない叫び声が絞り出されたけれども、やはり声にならない。声を出したくとも出せないというのは非常につらくて、助けを求められない絶望感を味わったことはよく覚えています。幸い相手が気付いてなんとかなったんですけどね、すぐ病院送りです。医療用のホッチキスでばちんばちんと留められて、すごく痛くて終わり。痛かったけれどそれよりも、パジャマから着替えさせられて、お気に入りの小さいさくらんぼが細かくプリントされた白い服が赤く汚れないかが気がかりでした。なんで白い服が着替えに渡されたのかは謎。え~~これ着るの~~と子どもながらに思いましたね。押さえてなさい、と頭にタオルを当てられて、病院へ向かう車に乗っている間、もう止まったかな~~とタオルを離してみて、うわ!けっこう出血してるしじんわり赤く染まってるやん!と呑気に驚いていたのをよく覚えています。自分のことなのにあんまり傷が深くないと思ってたんですよね、結構痛かったのに。

ピンクは血の色。こんな幼少期の記憶もあって、この曲が随分気になるのかもしれません。なかなか物騒というか、きもちわるい話になってしまってちょっと申し訳ない。

…そして長い。ほんとはなんでこういう音楽が、平沢進がすきなのかをもっと突き詰めて書きたかったんですけどちょっと長いわこれ、流石に次の記事へ行きましょう。わたしが読み直すのつらくなっちゃう。あとねむい。それではまたこんど!